スノードーム

スノードーム』。

スノードーム

スノードーム

先日読んだ本のタイトルです。本屋の店頭に並んでいて、表紙が綺麗だったのと、帯の

これは愛か、それとも・・・・

というのに惹かれて購入しました。ストーリーは、

ある日一人の若い天才物理学者が、1枚の手紙を残して突然失踪してしまうんです。その手紙を読むと、中には信じられない事実が書き記されていて、徐々に真相が明らかになっていく・・・・

てな感じです。ここだけ書くと推理小説みたいですよね?ところが途中から、『ん??違うぞ?SFか?オカルトか?』ってなって、最後に『恋愛がテーマかぁ!』みたいな展開でした。

ここのところ、『猟奇的な彼女』に始まって、『黄泉がえり』『世界の中心で、愛を叫ぶ』『今、会いに行きます』『僕の彼女を紹介します』と、ずっと『純愛』ばかりをみていたので、この本のように、かなり『ゆがんだ愛』、『恐ろしい愛』、『でも批判できない愛』をテーマにした小説はなかなか深かったです。。読むに連れて、いろいろなことを考えてしまいました。

この小説の中でいくつか印象に残ったセリフがあります。主人公がこんなことをいうんです。

もし神がチビでデブで醜い顔をしていたら?信者達はどうする?これまで通り教会へ行くだろうか?

この問いは面白かったです。そんなこと考えたこともなかったですからね。皆さんも考えみて下さい(神なんて信じない!っていう人も)。なんか、神って、綺麗で美しいものを想像しちゃいません?