数学のすすめ
最近数学の本を読んでいます。『数学を使わない数学の講義』(小室直樹)です。
- 作者: 小室直樹
- 出版社/メーカー: ワック出版
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 小室直樹
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
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難しい数学のことはさっぱり解りません。でも数学で私が好きなのは、『簡単なことが解らない』ってことです。たとえば、古代ギリシャ数学の3大難問のひとつ、
任意の角を、定規とコンパスだけで三等分せよ!
なんか、簡単そうですね。
ところが、じつはこれは不可能なんです。できないんです!不可能であるって事は、のちにガウスが証明しました。数学では、『解が存在するか、しないのか』はとても大事な問題なんです。
さあ、そこで今回『数学を使わない数学の講義』のなかに面白い話が出てきましたので紹介します。まずは、
存在しないモノに関しては、何を言っても正しい!
という『数学的論理』があるんだそうです。するとこんな話が成り立ってしまうんです。
例えば、私に妹がいるとします(本当は妹は存在しません)。もう、モデル並の美貌!スタイル抜群!!
その妹が近所のK内氏のことを、写真をみてすごく気に入ったので、是非2人で会いたいってことになった。
私はK内氏に、『妹が2人っきりで会いたいって言ってるから、今から駅前のサ店に来て!』と伝えます。するとK内氏は『行きます!行きます!』って当然言います(これは間違いない)。
K内氏がサ店へ行くと、そこに待っていたのは妹ではなく私でした。当然K内氏は『話が違う!』といって激怒するかもしれません!
常識では、私の言ったことは嘘だったことになります。ところが数学的な論理では、私の言ったことは正しいんです。なぜか?それは先ほど上で述べた、
存在しないものについてはいかなる命題も成り立つ!
というのが、数学的論理の特徴だからです。面白いですね。
今年の大学入試問題でこんなのを見つけました。関東の超有名大学です。
天使はつねに真実を述べ、悪魔はつねに嘘をつく、A・Bは悪魔か天使であることは解っているが、どちらかはっきりしない。Aがこういった。「わたしが天使ならば、Bも天使です。」この2人の正体は?
①A・Bともに天使
②Aは天使、Bは悪魔
③Aは悪魔、Bは天使
④A・Bともに悪魔
お暇な時に考えてみてもおもしろいですよ!クイズみたいですよね。数学って楽しい!!